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旧優生保護法について 特別支援教育を学ぶものとして考える

仙台地方裁判所

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https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190528_13041.html 河北新報Online より

 

 

宮城県訴訟 旧優生保護法について 特別支援教育を学ぶものとして考える

 

僕は仙台に所在するある教育系の大学に所属している。ここ二年ほど講義では主に”特別支援教育”について学んでいる。知的障害や自閉症スペクトラムADHD等。今回のこの記事では昨日仙台で行われた旧優生保護法の裁判についてや、旧優生保護法について、僕の意見を交えながら述べていきたい。

 

優生保護法 宮城訴訟とは

優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強制された宮城県の60代と70代の女性2人が国に計7150万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁は28日、旧法の違憲性を認めた上で「具体的な救済の在り方は立法府の裁量に委ねられる」として女性側の請求を棄却した。女性側は控訴する方針。判決は全国7地裁で提起された一連の訴訟で初めて。  中島基至裁判長は旧法を「個人の尊厳を踏みにじるもので、誠に悲惨というほかない」と批判。旧法に基づく強制不妊・避妊手術は憲法13条で保障する幸福追求権から導かれる「子を産み育てるかどうかを意思決定する権利(リプロダクティブ権)」を著しく侵害し、優生手術を認めた規定は「違憲で無効」と断じた。  優生手術が全国的に行われた経緯にも触れ「優生思想は社会に根強く残っていた。法の存在自体が権利侵害に対する損害賠償請求権を行使する機会を妨げた」と述べた。  リプロダクティブ権を巡っては「国際的に広く認められているが、国内では現在に至るまで議論の蓄積がなく、関連する司法判断もない」と指摘。女性側が主張する被害救済の措置を「必要不可欠」と認めながらも「少なくとも現時点では救済措置の必要性が国会で明白であったとは言えない」と結論付けた。  不法行為から20年がたつと賠償請求権が消滅する民法の除斥(じょせき)期間に関しては、旧法廃止前に被害者が訴え出ることは事実上不可能だったと認めつつ手術の被害にも適用されるとし、「除斥規定は優生手術に適用する限り違憲で無効」とした女性側の主張を退けた。  原告弁護団長の新里宏二弁護士(仙台弁護士会)は閉廷後の記者会見で「違憲判決が出ても救済につながらなければ結論として評価できない。地裁判決は通過点だと認識している」と述べた。  判決後、山下貴司法相は法務省内で取材に応じ「旧法の下で優生手術を強制された方には深くおわびする。判決の中身を精査し、今後の関連訴訟への対応を検討したい」と話した。 旧法を巡っては、4月下旬に救済法が成立。手術の被害者に一律320万円の一時金が支払われる内容が盛り込まれた。https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190529_13033.html 河北新報Onlineより

 

優生保護法とは

不良な子孫の出生を防止する」という優生思想に基づき、1948年に施行。遺伝性疾患や知的障害、精神疾患などを理由に不妊手術や人工妊娠中絶を認めた。不妊手術の場合、医師が必要と判断すれば本人同意がなくても都道府県の優生保護審査会の決定を基に強制的に実施でき、53年の旧厚生省通知は身体拘束や麻酔薬使用、だました上での施術を認めた。差別的条項を削除した母体保護法に改定される96年までに約2万5000人に不妊手術が行われ、うち約1万6500人は強制だったとされる。https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190529_13033.html 河北新報Online より

 

 

何が問題となっているのか

大きな問題点は格差や差別か問題である。その当時対象であったのは「優生学上不良な遺伝のあるもの」。旧優生保護法は1948年に施行された。70年近く前の法令ではあるがかなり恐ろしい法令だと思う。具体的に対象とされたのは遺伝性疾患、ハンセン病精神障害や知的障害などの方だった。実際全国で手術を受けたのは約84000人。そのうち約16500人が同意なく強制不妊手術をされたという。さらには対象者のうち、未成年者が926人もいたそうでその中には9歳の女の子もいたという事実も。また、知的障害等の知能検査も虐待の中で行われたという証言も出ており当時のずさんな調査に対する見方もある。

 

 

 

        

自分の考え

今回は着目点を裁判の判決ではなく、特別支援教育を学ぶものとして、障害者理解について感じたことを述べていきたいと思う。

・身近にある障害について

貴方はTVでドラマを見るだろうか。昨今のドラマではLGBT身体障害者について触れられるドラマが多くTVで見かける。こういった障害を扱うドラマは本当に近年になって多くなってきた。昨年話題になった「おっさんずラブ」や「中学聖日記」、現在放送中の「俺のスカートどこ行った」や「パーフェクトワールド」も障害にスポットライトを当てたTVドラマになっている。また、ニュースや情報番組でもADHDやLDといった障害もクローズアップされ紹介されている。こういったドラマや情報番組によって”障害”というのは身近に感じられるものになった。近年では徐々に障害に対する理解や認識がなされているように見える。しかしドラマや情報番組で紹介される例は大部分での一部、表面部分でしかなく、本質の理解にはまだまだ遠いのではないだろうかと考える。

・知能検査について

ちょっと専門的なことを。今回この記事を書いていると、”その中には9歳の女の子もいたという事実も。”という内容の記事を見つけた。そこで僕はある記事を思い出した。

心理:青年期の脳は変化する Nature 479, 7371 2011年11月3日 知能指数(IQ)で表される知能は生涯を通じて変化しないと考えられることが多いが、C Priceたちは、IQの個々の要素が青年期を通じて変化しないのかどうか、また長期的な変動が脳の構造的および機能的な変化と相関するのかどうかを調べた。神経学的に正常な33人を青年期の前期および後期に調べた脳画像化研究で、言語性IQおよび非言語性IQが上下し、これらは発話および動作と関連する脳領域の灰白質における変化にそれぞれ対応していることが認められた。ティーンエイジャーでは個人の知的能力が同年代に対して相対的に上下する場合があるらしく、この知見は教育専門家および臨床医の関心を集めそうである。https://www.natureasia.com/ja-jp/nature/highlights/32649 nature.com より

 

この記事はNatureに掲載されたある記事だ。この記事によると、知能指数(IQ)は生涯変わることはないだろうと考えられていたが、C.Priceたち研究者によってティーンエイジャーは言語IQ及び非言語IQが平均して約20ポイントほど上下する場合があるということことが認められた。ということは今回のこの事件、問題で取り上げられている、知能検査の問題はいかがなものか、いかにずさんなものだったのかがわかる。今になっては、後悔してもしきれない部分はあるが、この事実がもう少し早く認められていたら未成年者に対する対応も変わったのではないかと考えてしまう。旧優生保護法が施行された当時の時代背景、価値観や一部の権力者の考えによってこのような法律か成り立つというのは驚きを隠せない。

 

 

 

        

最後に

今日の日本は平和と思われがちだが、普段生活しているうえで見えていない問題が多くあると感じる。その中の一つとして障害のある方に対する考え方や、見方の問題もそうではないかと考える。その当時よりかはよくなったと思うが、根底にはまだまだ理解がなくその当時の考え方が少なからずあるのではないかと思う。こういった問題は当事者よりも尚、周囲の人間も一緒に考えていく必要があると感じる。この事実を忘れてはならない。これから先の未来で、障害を持つ方も持たない方も同じように、何も変わらない生活を営める社会になってほしいと願う。障害も一つの”個性”として受け入れられる社会になるよう願っている。

 

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